教育の特色

Unity in Diversity ~多様性の中の調和~

多様な個性が輝く場所

本校は2026年度より「吉祥寺学園中等部」として、歴史の新たな一ページを拓きました。長年積み重ねてきた輝かしい伝統を絶やすことなく、より高みを目指して進化していく決意を、今、全教職員で共有しております。
現在、日本の教育環境は大きな転換期にあります。少子化に伴う学校の統廃合が加速し、いわば「学校が淘汰される時代」へと突入しています。こうした荒波の中で、本校がこれまで以上に「選ばれる学び舎」であり続け、生徒たちが未来へ羽ばたくための確かな翼を授ける場所であるために、私たちはこの校名変更という大きな決断を下しました。「吉祥寺」という、多様な文化と活気に満ちた地名を冠することは、単なる名称の変更ではありません。それは、変化の激しい現代社会において、多様性を認め合い、自ら課題を見つけ、主体的に行動できる、真に「たくましい人材」を育んでいくという私たちの誓いです。皆様と共に築き上げた「心の教育」という揺るぎない土台の上に、吉祥寺学園中等部としての「新たな知性と創造性」を積み上げてまいります。
国際社会では昨今、人々の幸福度、とりわけ子どもたちの幸福度についての調査や研究がさかんに行われています。ユニセフの活動においても度々子どもたちの幸福度がテーマとなり、子どもたちのための政策の推進を国際社会に促しています。ユニセフのレポートによれば身体的健康について日本は最も優れた環境の中で子どもが育っていますが、反面、精神的な満足度や、周囲との人間関係の構築については、先進国の中でも日本はきわめて低く、子どもたちのために政策の推進が必要と指摘しています。こうした環境の改善のために、日本でもようやく2023年、こども基本法が施行され、こども家庭庁が発足しました。中等部ではこうした時代の流れに先駆けて、子どもが主体的に意見を表明し参画することは生徒にとって大切な権利であると考え、その取り組みを実践してきました。

本校が目指す「協働」は単に仲良く作業することではありません。多様な個性がある中で、目的のために、個々の強みを発揮し合い、相乗効果を生み出すこと。自分の得意や個性が、チームのどこで活きるかを考えること。互いの弱みを補い合う相互補完により、一人では到達できない「最適解」を具現化すること。対話して終わりではなく、それをどう実行し、どんな価値を生み出せるのか。それが、真の「協働」と考えます。
生徒には新しいものを生み出すことを期待します。どのような「最適解」を形として見せてくれるのか、その新しい創造に日々大きな期待を寄せています。

Unity in Diversity ~多様性の中の調和~

インクルーシブ教育について

共に学び合う「インクルーシブ教育」

本校では健常な生徒と自閉傾向のある生徒が、共に学校生活を送っています。
普通児は高校受験に向けて、ASD児は社会自立に向けた学習に励むという、それぞれに異なったベクトルはありますが、日々の学校生活で共にできる活動や行事などの活動は一緒にします。
一時的な交流ではわからない、互いの良さや特性。個性を受け止められれば、その人なりへの心配りができ、仲間という意識が自然と生まれます。

しなやかな心をもつこと、個人を敬うことができるということは、これからの社会生活ではものすごく大事なことです。
一方で、障害があっても、すべてを支援されるのではなく、できる限り自分でできるようにしていくことや進んで人とコミュニケーションを図りながら生活していくことも大切なことです。

インクルーシブ教育は健常な生徒にも自閉傾向のある生徒にも学び合いがあり、お互いが刺激を受け合うものです。そして、双方に恩恵があり、人間として心豊かに生きる素地を培って行けるのが、とても大きなメリットです。

今わが国に限らず広く世界の教育界では、健常な人と障害ある人が共に生きる社会(共生社会)の実現に向けて、「インクルーシブ教育」の推進が叫ばれています。「吉祥寺学園」(2026年4月に武蔵野東学園から校名変更)は創立以来半世紀をこえて、幼、小、中、高の各園校において、それを実践してきた「インクルーシブ教育」のパイオニアです。

(注)健常な生徒のクラスと自閉傾向の生徒のクラスは、別クラス・別課程(別入試)です。支援が必要な(自閉傾向の)お子さんは、ASDクラスでの受け入れ対象となります。「インクルーシブ教育」のページで詳細をご覧ください。

インクルーシブ教育について

少人数制教育

自分で伸びる 高みをめざす

中学校の全生徒数は300人弱。普通児のホームルームクラスは、1クラス30人程度です。しかも経験豊かな多数の教師陣により、学校全体では生徒7人に対して教員が1人という割合での指導態勢がとれます。ほとんどが専任教員であることも、日常継続的に、高度な専門的指導が可能な秘訣です。

高校受験に向けてやや早めの進度で授業は進められますが、1・2年次は英語と数学、3年次には5教科で少人数制の習熟度別授業を実施して、一人ひとりにきめ細かな学習指導をすることで着実に学力向上を図ります。習熟度別グループの編成替えは定期テストごと。適度な緊張感を持って、自分の目標を達成していくことができます。生徒が自分で学力を伸ばしていくための自主的な学習習慣の育成には、ホームルームクラスの担任と副担任が強力なサポートをしていきます。

■1・2年生の英語と数学の少人数制習熟度別授業

少人数制教育

専門性を重視した授業

専門性を重視した授業

将来に活かす 英語・数学の「特別コース」

中学生段階の学びは、近い将来における学問の探究という大樹となっていくためのいわば根っこの部分であると考えます。そのため、どの教科においても学問につながっていく専門性を重視した授業を行っています。

特に英語や数学では、将来それを活かす仕事に就くことを意識して、専門的な学習を行う「特別コース」を設置しています。また理科をはじめとするその他の授業においても、発展的な内容を取り入れたり、レポート作成を行ったりしながら主体的に学ぶ姿勢を育て、より高度な内容に進んでいきます。

自分で伸びるためのオリジナル・メソッド

個別の学びのための学習デザイン

本校には、いわゆる「宿題」はありません。各教科で提示される課題や、進度に応じた予習・復習に生徒は自分で取り組みます。そして、その根底には一人一人の学びに対する手厚い個別指導があり、15歳までに身に着けるべき、生徒が自分自身を成長させるメソッドがあります。



自ら計画し、実行する力を養う
「自主学習 プランノート」

家庭での学習を自分の力で計画し実行する力を養うのが「プランノート」です。週が始まる前に1週間分の家庭学習の内容を自分で計画し、日々それに沿って学習を進めていきます。やりきれなかった内容は、次の日や週末に繰り越したり、理解度に合わせてプランを変更したり、自分の学習を自分で管理する力が次第に身につきます。プランノートは毎朝提出し、担任の先生からアドバイスをもらいます。

個別の学びのための学習デザイン

教科の先生からのアドバイスが実力を高める
「自主学習ノート」

5教科のノートは、授業用ノートのほか、家庭学習用の自主学習ノートを使います。生徒によって使い方はさまざまですが、自分で計画した学習について学習方法を工夫しながら、日々、実践的な力をつけていきます。学習した翌朝に各教科の先生に提出し、その日のうちに教科の先生がノートを見てアドバイスや評価を記入して返却します。

4月に配布される「学習の手引きとシラバス」には5教科の自主学習のしかたが詳細、かつ具体的に記されています。たとえば英語では、「自主学習の進め方」として教科書の予習復習のしかた、問題集の進め方、英検対策など具体的に示しています。数学も同様です。数学では自主学習のノート例を示し、「進め方チャート」としてノートづくりについて詳しく説明します。国語・社会・理科も同じように丁寧に自主学習について解説します。家庭で何をどう勉強したらいいか、これをみればわかるようになっています。

個別の学びのために
「一人一台のChromebook」

全校Wi-Fi環境が整っており、生徒一人に対して一台専有のChromebookを学校から貸与しています。ご家庭には学習支援ソフトや機器の補償費のみをご負担いただきます。

個別の学びのために

「問い」をもつ学び

探究し、協働し、社会とつながる「探究科」「生命科」という独自の教科、そして教科横断型の授業や各教科の思考力を伸ばす探究的な課題が多くあります。それは未来を見据えて世界に目を向けて「問い」を持ち、「問い」から物事の本質を見極めるための学びです。
校風は明るく活発、生徒主体で行事を企画・運営するなど生徒会活動も盛んです。諸活動で仲間と協働し、そして社会にも発信していく経験を重ねながら、グローバル社会におけるリーダーシップの力をつけていきます。

全人教育

将来観を育む

将来観を育む

15歳のチャレンジスピリット

高校受験に臨むにあたっては、高校から先の将来像を描くことが必要となります。親や先生に頼るのではなく、自分のためにこれから何に取り組み実現していくのかを真剣に考える機会、そして挑戦。15歳での進路選択は真の自立につながり、将来像の実現へスタートを切ります。中高一貫の学校で17歳~18歳で進路選択を行うのとは異なったあり方です。

全国トップレベルの体力つくり

心身ともに大きく成長する中学生時期に、様々な体育活動を通してバランスの良い体力がついていくことを目指しています。文部科学省実施要項に基づく新体力テストを授業内で行い、その結果を毎年、毎日新聞社主催の「毎日カップ体力つくりコンテスト」に応募しています。全国4500校を越す中学校からのエントリーの中、本校は過去20年以上にわたり常に上位入賞を果たしています。

個別の学びのために